ピーンポーン!ピーンポーン!ピーンポーン!ピーンポーン!
「あーもーうるさいなー」
徹夜で寝不足で慌ててズボンをはいて玄関のドアを開けると 風体の悪い(実に不気味な)男が日曜日にやって来て、 勝ち誇ったような、逃がさねえぞと云うような顔で「NHKです、料金をお払いですか、まだですよね」
「ああ、NHKなの、オラ払う気ねえ、それでも払えと言うなら俺の命を取って保険金からつまみなよ」
「ご冗談を、皆さん払って戴いてます」
「そお、俺の仲間誰も払ってねえよ」
「そんなはず御座いません」
「あるから云ってんだい」
「これは法律ですから」
「いいよ、裁判所でも、牢屋でもいいよ」
「また、そんな無茶を」
「話の筋を通せば払おうジャンか」
「ですから法律で・・・・ほら」
と何やら放送協会法のコピーを出す。「あ俺、字読めねえ、なんとかしゃべってるけど」
「えーそんな事おっしゃらないで」
「おれ、何も言ってねえ、ところでオメエー本当にNHKか?風体がわるなー。女、子供だったら気持ちが悪い人が来たってお巡さんを呼ぶぜ」
「私これしか服が無いもんで」
「馬鹿野郎、そんなキタネエ服で、泥靴で、散髪もしねえでNHKです金払えってか」
「はい」
「野郎 とっとと帰って服を洗って、風呂に入って、靴を磨いて、くせえ息を仁丹飲んで出直せ」
「それは個人の問題です」
「ナロー、オイラから金を取りたいのなら営業員・集金人らしく安心して話を出来る格好をしろってんだ」「で、払ってくれるんですか?」
「ああ、オメ‐俺をぶっ殺せ、保険金からつまみなよ、風邪薬1000錠じゃあオラくたばらねえぞ」
「もー、ご冗談ばかり」
「あほー、今そんな格好でやってきて、しかも法律でNHKの金を払えの方がよほど”ご冗談”だい」「オメ‐家族は居るのか」
「はい」
「子供は」
「二人」
「いくつの」
「幼稚園と小学生」
「男か女か」
「上は男か」
「はい」
「苦労してんだな」
「はい」「そうか、オレそんな話を聞くと悲しくなっちまうよ」
「ですから、何とか集金させて下さい」
「なに、お前のツライ話を聴いてやったんだ先にオレに人生愚痴聞き料20000円払え」
「そーんな!」
「何言ってんだい、俺はこうすることに決めてんだ、時間10000円だい」
「無茶苦茶なこと、そんなこと通用しませんよ」
「おっ!おめーいい事云ったよ、そう無茶苦茶は通用しねえんだよなあ」
「そーですよ」
「そうか、おめーもそう思うか」
「ええ」「じゃあ、オメーはNHKの立場で無茶苦茶な事は通らねえと確認したな」
「徴収金の前年度までの使途明細書と納税証明を出せ」
「そんな物私たちには・・・でも国会で承認されています」
「そお」
「そーです」
「間違いねえな」
「もちろんです」
「しかし、おめークサイナあー、風呂に入れよ 馬鹿」
「早くして下さい」
「今オレがオメ‐を解き放ったら又近所で迷惑を掛けるだろ、オレそれを防止してんだ」
「もう11時半です」
「それがどうした、おめーアポ無しでオレに会って話できるだけでもありがたいと思いな、20000払えよ」
「勘弁して下さいな」「おう、いいとも ところでNHKはコマーシャルは御法度だよな」
「ええ、よく御存知で」
「んん、昨日だったかNHKで云っていた」
「見てるんですね」
「勝手に映るんだ、電波が厚かましく入ってきやがって金も払わず座敷を通り過ぎて出て行ってるようだ」
「で、コマーシャルが何か?」
「おーそうそう、NHKでさ、雑誌の広告やってんじゃン」
「そんな事はないです、何かのお間違え・・・」
「そー サエラとかナントカNHKの番組の紹介なんかをNHKの名前で出版してんジャン」
「あーあれですか」
「そう、あれ」
「あれはNHKじゃないっす、子会社です」
「なにー、なお悪い 他社のコマーシャルだ、それも子会社の、じゃあオレの会社の広告も出せ」
「「NHKは広告になるようなことは一切致しません」
「そーおNHKは野球中継のとき甲子園球場の広告にモザイク入ってネエゾ」
「ソコマデハ出来ません」
「ソウ、俺から聴取料を取ることとおなじ オ・ナ・ジッ! お払いできません!」「もう12時半です」
「そーかー、よう、上がって飯でも食っていくか?高けぞー 15000円だい」
「もういいです」
「チョト待ちな、おめー法を破っている俺をほったらかしにするのか?近所でNHKは無料だって云いまくるゾ」
「・・・・・」ため息「じゃあ、いいよ、俺近くの交番所にNHK料金不払いで法を破ったと自首するワ」
「今、2時前ですのでこれで」
「オメー使命感が欠如してるぞ、ナロー逃げる気か!そこを動くなあー・・・・・・」
ナローはとっとと逃げて行きました。消費時間約時間半・・・・・あー面白かった、 話相手が欲しかったんだー。ところで、私の住まいの横にには「古武道実戦指導」と看板を吊っていたのです、玄 関の脇には木刀が2‐30本と棒術の樫の棒、居合の模擬刀数本・・・・その他それらしきもの多数・・・
このNHKから来たオトコ本当に汚いのです、くさいのです、不潔なのです。 俺コワカッタ!
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(ザンゲ)私ってタチの悪い人間です。自分 でもイヤになる性格です。でも正義感は日本一
NHKそのものを憂う戦中派一市民
人呼んで ローカル・ヒーロー